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数学デザ院 数学とデザインの関係を学ぶ!

第5回 ついに完成!数学的なカレンダー!

−数学グッズとしてカレンダーを作ることになったマテマとティッカ。前回、千一博士がマテマとティッカに出した課題を反映させ、今回はついに完成品が届きました。千一博士の完成品の評価、そしてマテマとティッカの感想はどうだったのでしょう。全5回にわたったカレンダー作り、ついに完成品の登場です。

千一:
ティッカに頼んだプログラムを組んで絵のドットを座標に割り当てる作業と、マテマくんに頼んだ数学的にもうひとくふうしてもらう作業。それらを反映してついに今日、完成品が届いたぞ。
マテマ:
思えば完成までの道のりは長かったですね…。
ティッカ:
とにかく早く完成品を見たいですよ! ドキドキしちゃいます!
千一:
うんうん。さっそく、完成した試作品をみてみよう!

—千一博士がカレンダーの完成品を机の上に並べました。

ついに完成!数学的なカレンダー!
カレンダーの完成品

ティッカ:
おぉ! こうして完成品を見ると感動しますね!
マテマ:
いやぁ、よくやったなぁ。最初の試作段階では本当にできるか不安だったけれど、無事に完成させることができた。よかった!
千一:
2人の努力とくふうがつまった結晶の一品だね。協力して考え抜いて作り上げたデザインだ。
ティッカ:
お、月の名前がギリシャ文字なんですね! これはマテマ教授のアイデアですか!

ついに完成!数学的なカレンダー!
ギリシア語で月の名前が書いてあります

マテマ:
うん、そうなんだ。数学的にもうひとくふうできないかと考えてみた結果、月の名前をギリシャ文字で表記することを思いついたんだ。
ティッカ:
ピタゴラス、エウクレイデス、アルキメデス。古代ギリシャは数学史上とっても重要な数学者が活躍した時代ですもんね! 
マテマ:
」や「」など数学記号にも多く使われているから、ギリシャ文字を使って月の名前を表記したら数学的な要素になるし、おもしろいんじゃないかと思ったんだ。
千一:
マテマくんらしい発想だね。よく見ると英語との共通点も多く、ギリシャ文字に興味がわくじゃないか。数学的なカレンダーにふさわしい要素だと思うよ。
マテマ:
ティッカも座標のプログラム打ち込み、ご苦労さまだったね。

ついに完成!数学的なカレンダー!

ティッカ:
いやぁ、大変でした。塗りつぶしはじめてからすぐに絵がわかってしまうことがないよう、座標はランダムに散らしましたよ。確認しながら自分で全部塗りつぶしてみたました。1人で黙々とやるのが最初は結構つらかったんですけど、4月、5月あたりになると楽しくなってきましたね。
千一:
このカレンダーのドット絵を完成させるための近道はないからね。コツコツと積み重ねることが大切なのも数学の勉強と似ていて良いじゃないか。
マテマ:
ランダムに散らした座標にも法則性があるかもしれないと考えてみたり、変数について思いをはせてみたりもできますね。
ティッカ:
マテマ教授らしいですね。たしかにそれは数学的です(笑)。
千一:
しかし、こうして日付欄に座標が並んでいるのを見ると、とてもカレンダーには見えないね(笑)。
ティッカ:
私はそこが良いと思いました。一見して何をするものかわからないのって素敵なことだと思います。カレンダーの機能としてはギリギリの絶妙なバランス感覚が心地良かったりします。
千一:
まさに他のカレンダーとは一線を画した、オリジナルなカレンダーというわけだね。
マテマ:
何はともあれ、無事に完成して良かったです。
ティッカ:
こうして完成品を前にすると感無量ですねぇ…。
千一:
では、最後の仕事をしようか!
マテマ:
最後の仕事ですか?

—千一博士はホワイトボードを持ち出しました。

ついに完成!数学的なカレンダー!

千一:
最後に、このカレンダーに名前をつけよう。これまでは「座標カレンダー」と呼んできたけれども、ちょっと味気ないからね。名は体を表す名前をつけてみようか。
ティッカ:
そういえば名前をちゃんと決めていませんでしたね。うーん、名は体を表す…。とりあえずマスを埋めていくカレンダーですからね。「マス」は入れたいですよね。
マテマ:
あ! 「マス」ということは、数学を表す「Math」にもひっかけられるね。
千一:
おぉ、ダブルミーニングか。良いんじゃないかな。
ティッカ:
あとは、ドット絵を作るカレンダーなので「ドット」とかですかね。
マテマ:
2つ合わせて「ドットmathカレンダー」なんてどうかな?

ついに完成!数学的なカレンダー!
さまざまな名前の候補がでました

ティッカ:
ドットマスカレンダー、うん、語呂はかなりいいですね。
千一:
せっかくだし、「ドット」を「.」の記号で表現したらどうだろう?
マテマ:
「.mathカレンダー」ですか! いいアイデアですね!
ティッカ:
かっこいいじゃないですか。これでいきましょう!
千一:
よし、決まりだね!

—数学的なカレンダー、「.mathカレンダー(ドットマスカレンダー)」完成です。

ついに完成!数学的なカレンダー!

千一:
これで「.mathカレンダー(ドットマスカレンダー)」の完成だ。2人とも本当にお疲れさま。
マテマ:
こちらこそ、本当にいろいろなアドバイスをありがとうございました。反響があったら、このカレンダーを商品化したいな。
ティッカ:
そうですよね! せっかく作りましたし、いろんな人に感想を聞きたいです!
千一:
うんうん。その方向でもちょっと検討してみるから待っていてくれ。
ティッカ:
やったー! それにしてもデザインの作業を実際に体験してみて、大変さとともに醍醐味を知ることができましたね。

ついに完成!数学的なカレンダー!

マテマ:
コンセプトに沿って試作品をつくり、納期や生産性、使い勝手を考慮しながら試行錯誤する。その結果生まれる、手にした完成品の感動。すばらしい体験でした。
ティッカ:
最初は「数学グッズを作ろう」なんて、抽象的なアイデアしかなかったんですけどね。こうやって考えたり手を動かしたりしながら、かたちになるんですね。
千一:
うん。これで「数学デザ院」はひとまず完了ということになるが、この経験は必ず2人の役に立つことになると思うよ。
ティッカ:
次はなにを作ろうか、もう考えちゃいますね。
マテマ:
今回の作業で、他のものづくりに使えそうなアイデアもたくさん出てきたしね!
千一:
また、君たちの新たなデザインを楽しみにしているよ!
マテマ:
はい!
ティッカ:
本当にありがとうございました!

(カレンダー制作協力:株式会社ヤジマ)